公安にマークされた話(笑)

新型コロナウイルスの不要不急の外出自粛対策で、

新宿など都内では、警棒を振り回した警察官が警戒に当たっているらしく、

そんな動画がYoutubeにアップされてましたね~。

 

さすがに警棒を振り回してるのはNGだろうと思いましたが、

コロナのせいで怖い世の中になりましたね。。。苦笑

 

怖いと言えば僕も若い頃は怖いもの知らずでしたから、

色んな怖い事にチャレンジをしてきましたが(笑)、

あれは怖かったなあ~。

というわけで今日は、僕が大学生の頃に公安にマークされた話です。笑

 

大学サークルには怪しい団体が潜んでいる

ところで、大学に通ったことのある人ならご存知かと思いますが、

大学にはサークル活動という名の「お楽しみ」があります。

 

小中学校や高校での「部活」みたいなものですが、

大学のサークルはもっとルールが緩くて自由です。

 

そして、大学にもよりますが、

一般に運動部系よりも文科系のサークルの方が多いです。

 

文科系と言っても「科学部」とか「新聞部」みたいな堅い感じではなくて、

グルメサークルや旅行サークル、合コン専門、アイドル研究会などなど、

趣味がそのまま団体になったようなものがサークルです。

 

でも気を付けないといけないのは、

そうと知らずに危険なサークルに入ってしまうことです。

 

例えば、当時一番有名だったのはオウム真理教のダミーサークル。

かわいい女子や楽しいイベントで新入生を釣って、

入ったら最後、宗教に入信させられお布施をさせられて、

「修行」と称して、とんでもない世界に放り込まれてしまいます。

 

政治系サークルは大学からも目を付けられる

もう一つ学生から恐れられていたのが政治団体系のサークルです。

(名前は出しませんが)過激派などがバックにいるサークルもありますし、

世間的によく知られた政党がバックにいるサークルもあります。

 

それらの一部のサークルの一部の人が、

大学の規則に反して大きな「立て看板」を大学敷地内に立てたり、

また、大学敷地内で「座り込み」や「演説」「ビラ配布」など政治活動をすることで、

学生課や一般学生とトラブルになったりしてたのをたま~に見かけました。

 

とはいえ、僕が大学生だった1990年代でさえ、

そういう政治団体系サークルは(新入部員が少なく)絶滅しかけていたので、

今の時代の大学ではもっと少ないかもしれませんね。

 

それとは異なり、背後に大きな政治団体が存在しない、

純粋に社会問題を研究しようとかボランティアをしようとか、

そういう社会派サークルも存在しまして、

それのいくつかに僕は所属していたのでした。

 

ちなみに、卒業して何年後かに聞いた話では、

僕がいくつか入っていた社会派サークルは全滅したようですけどね。。。苦笑

 

成田に田植えに行こう!?

さて、僕が入ったサークルではエコロジーや自然保護活動についても関心がある人が多く、

まずは自然に親しもうということでサークル名義で大学の近所に畑を持っていたんです。

 

当時、僕は畑なんて全く興味がありませんから、

たまに「手伝え」なんて言われてもダルそうな顔して、

渋々ネギの土寄せを手伝ったりしたのを覚えています。

そこで採れた野菜を学園祭とかで売ったりしていたのです。

 

そんなある日、サークルの先輩から、

「成田に田植えに行こう」と言われたのです。

田植えなんて、かなり「イヤ」でしたけどね。苦笑

 

でも、どうやって行くんだろうと思ったら、

メンバーの一人が車を所有してまして、

「おぉ大学生で車か、すごいなあ」と思ったものです。

ていうか、僕が入ったサークルのメンバーは、

なぜか僕以外は親が医者とか経営者の「お金持ち」がほとんどで、

彼らの(金銭)感覚にはなじめませんでしたが、

「金持ってるけど遊びに使わないんだなあ」とも思ったものです。

 

しかし、成田に田植えって、なんで成田なんだろう?

まあ、あっちは田舎だし田んぼがあるんだろうな

と、その程度の認識しか無かったのですが、それが恐怖の始まりでした。

 

公安の人に写真を撮られまくる

さて、サークルの仲間4人で車に乗って成田に向かいます。

どんどん田舎道に入っていきます。

成田空港にも非常に近い場所でして、

「間近で飛行機を見られて楽しいなあ」なんて思ってますと、

なにやら怪しい車が僕らをず~~~っと尾行してくるのです。

 

田舎なので周りに車はほとんどなくて、

尾行されていたらすぐにわかります。

 

気になって後ろを振り返って尾行してくる車を見ると、

サングラスとマスクをした怪しい男が運転席と助手席に座っており、

助手席の男はカメラを持って僕らの車を後ろから撮影しているようです。

 

僕は気になって先輩に尋ねました。

「後ろから怪しいヤツラ(車)がずっとついてきますよ。しかも写真撮ってる・・・。」

そしたら先輩が、

「いや、怪しいのはウチらだから。あはは。」

だって!!

意味が分からないので、どういうことですか?と聞くと、

「公安だよ」

と一言。。。苦笑

 

その時に初めてこれから行く場所の話を聞きまして、

いわゆる「成田空港問題」で国からの土地の強制収用を拒否している農家さんの田んぼに田植えをしましょうと、

そういうことだったのです。。。

おいおい、最初に言ってくれよって話ですよね・・・。

 

まあでも、農家さんは穏やかな普通の人でしたけどね。

反対派の農家さんにも派閥があって、

その人は穏健派の人で、みんなで田植えや農業をして、

土地を守っていこうという考え方のようです。

 

そして、そこでは農業体験みたいな感じで田植えをしました。

そして田植えのあとは農家の支援者の人たちと20人くらいで食事会をして、

楽しく一日が終わったんですけどもね。。。

 

公安調査庁からマークされちゃったんじゃないの?

ていうか、田植えをしてる最中にも公安の人が、

写真を撮りに来ていたのがすごく気になりましたけどね。。。苦笑

 

ちなみに公安というのは「公安調査庁」のことです。

運転免許とか発行してる公安委員会じゃないです。笑

 

情報収集や調査をしているだけなので警察ではなく、

なるほど、ちゃんと日本の治安を守ってくれてるんだなと、

むしろ安心しますが、僕らは別に何もしてないわけです。苦笑

 

ていうか、当時の僕は何も知らない世間知らずの若者でしたから、

写真とか取られちゃったらブラックリスト化されるんじゃないか?

犯罪者扱いになっちゃうんじゃないのか?

例えば公務員とか就職できるのだろうか?

不利益な扱いをされるんじゃないか?と、とても心配になりました。

 

なので、帰りの車では先輩に言いましたよ。

「こういう騙し討ちみたいなのはやめてほしい」と。苦笑

もちろん先輩はヘラヘラして「ゴメンゴメン」的な感じでしたけどね。

 

ま、そこにいたサークルの友達の一人も卒業後に国家公務員になってますし、

医者になった人もいましたし不利益を受けるということはなかったんですけどね。

 

まあ実際に成田空港問題で何か事件を起こせば、

「あー、こいつはいついつに成田にもいたなー」

とか写真のデータとか調査されちゃうんでしょうけども、

ていうか、昭和の時代に政治運動してても弁護士になった人とかいますからね。

そこまで心配する必要はなさそうです。

 

成田と言えば三里塚闘争(成田空港問題)

ちなみに成田空港問題というのは、三里塚闘争などとも呼ばれていまして、

かなり血なまぐさい話も出てくる社会問題です。。。

僕は正直言って、耳に挟んだことがある程度で、

ほとんど興味がありませんでした。

 

一応、公共事業における国の強制収用のやり方について、

世の中に一石を投じた社会問題でありますので、

そういった事実を知ることで勉強になったこともありますけどね。

でも、なかなか難しい問題ですよ。

強制収用は絶対的に「悪」かと言ったらそうでもないと思いますし。

 

昔住んでいた地域の近所に見通しの悪い交差点があったんです。

道路の拡張のため交差点の一画の家のブロック塀を壊したいということになり、

その家の主人に掛け合ったけど「先祖代々の土地だから」とそれを拒否

でも、地域住民はみんな困ってるわけです。

実際に、そのブロック塀で視界が遮られて、

交通事故も頻繁に起こっているわけですからね。。。

 

これ、もしも自分が行政の決裁権持ってる担当者または首長だったらどうしますか?

とりあえず時間をかけて土地所有者の話を聞いて、

交渉していくしかないのかなと、そう思いますけどね。

難しい問題です。

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